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抗凝固療法

 

ヘパリン(主に深部静脈血栓症や肺塞栓症に対する治療量)

 

  • 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の治療のためには80単位/kg(5000単位)を静注し、18単位/kg/時間で開始するという記載が多いと思いますが、高齢者で過度に薬が効いてしまうことはよく経験されます。

  • APTTを2 (1.5-2.5)倍にするためにはヘパリン(単位/時間)を130+ [17.5x体重(kg)]-[0.09x体重(kg)x年齢)]で投与すると良いという報告があります(Arch Intern Med. 1997 Nov 24;157(21):2468-72.)。

  • これの近似式を導くとヘパリン(単位/時間)=(20-年齢/10)×体重で持続投与を開始すればよいことになります。年齢が20歳と若ければ18単位/kg/時間でよいですが、80歳なら12単位/kg/時間となります。

  • ヘパリンは20,000単位を生理食塩水500mlに溶解(ボリュームを入れたくない場合はヘパリン20,000単位に生理食塩水30mlを加え合計50mlとし10倍濃度とします)すると、1日投与量が計算しやすく便利です。年齢が20歳ならば18ml/h(1.8ml/h)で80歳ならば12ml/h(1.2ml/h)で開始することとなります。

  • 投与開始した後は以下のノモグラムを用いて投与量を調節します。

ヘパリン以外に注射で用いる抗凝固薬

内服で用いる抗凝固薬

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