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L-DOPA infusion test (L-DOPA急速静脈内投与法)

 

 パーキンソン症候群ではL-DOPAが効果がある程度認められますが、疾患(例えば脳血管性パーキンソニズム)によっては効果が認められません。点滴で投与することにより消化吸収の影響を受けることなく、L-DOPAの血中/組織内濃度を確実に上昇させ、的確な薬効を評価することができます。

プロトコールには様々なものがありますが、目標血中濃度を2169ng/mlと非常に高い値を目指すプロトコールを当院では使用しています。

 

1. ドパストン注(25mg/10ml) 4A + 生理食塩水 60ml (1mg/ml溶液)を作成
 (体重が44㎏以上の場合は5A+75ml、55kg以上の場合は6A+90mlで作成)
 

2. Loading dose:0.1735ml/kg/min(10.41ml/kg/h)で10分投与
 

3.  Maintenance rate:0.01085ml/kg/min(0.651ml/kg/h)でオン状態になれば評価
 組織への分布半減期は6分以下であり、通常であれば速やかに効果が認められるはず
 評価終了後に投与終了


 オフ状態から判定するために12時間前から薬剤を中止しておくが、多種薬剤服用しているような場合は数日前より半減しておくほうが安全と思われる。。エフピーとカバサールは半減期が長いため3日ほど前より中止が望ましい。

 

副作用:嘔気、眠気、ふらつき、血圧低下など。


評価はUPDRS:パーキンソン病統一スケール(Unified Parkinoson's Disease Rating Scale)のSection III(運動機能検査)で行うとよい
 

 

 

Rapid intravenous loading of levodopa for human research: clinical results.
Black KJ, Carl JL, Hartlein JM, Warren SL, Hershey T, Perlmutter JS.
J Neurosci Methods. 2003 Jul 15;127(1):19-29.

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