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Our Practice

 

  膠原病とは全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症が見られる病気の総称で、原因不明の発熱や皮膚症状、関節痛などが認められることが多い病気です。皮膚、関節、肺、心臓、腎臓、神経、筋肉、消化器、眼、血液など多臓器に異常を認めるため診療を行うには幅広い内科の知識を必要とします。洛和会丸太町病院 救急総合診療科では幅広い内科の知識に加え、各科との迅速な連携と大学病院との提携を活かした膠原病の診療を行っています。

 

 膠原病の原因は明確には分かっていませんが、遺伝的要因と環境的要因(喫煙、感染症、紫外線)があることは分かっています。食事や飲酒による影響はあまりないと考えられています。

 

膠原病は自己免疫疾患の一つとして捉えられることが多いですが、免疫とは本来は異物に対する防御機構です。その免疫が“間違って”自分自身を攻撃してしまう病気が自己免疫疾患です。例えば自分の免疫が自分の関節を攻撃してしまう病気が関節リウマチになります。

 

 そこで膠原病の治療は免疫を抑えてあげることが治療の柱となります。しかし免疫を抑えると異物に対する防御機構が弱くなり感染症を起こしやすくなります。そのため当科ではインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを積極的に接種して頂いています。これらのワクチンは普段と同じ外来でそのまま接種が可能です(特別ワクチン外来の予約は必要ありません)。また万が一、急な感染症などを起こした場合には24時間365日対応の救急外来で対応可能です。この救急外来は95%以上の時間を救急総合診療科医師が診療しておりますので膠原病に対する知識をもった医師が診療にあたります。また、入院となっても外来と同じメンバーが診療を行っていく安心なシステムが整っています。

THE PRACTICE

自己免疫疾患の例

 

関節リウマチ(悪性関節リウマチは 難

全身性エリテマトーデス 難

強皮症 難

皮膚筋炎難/ 多発性筋炎 難

混合性結合組織病 難

シェーグレン症候群 難

結節性多発動脈炎 難

結節性多発動脈炎 難

顕微鏡的多発血管炎 

多発血管炎性肉芽腫症 難

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 難

高安動脈炎 難

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)

過敏性血管炎

リウマチ性多発筋痛症

RS3PE

ベーチェット病 難

脊椎関節炎(強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、腸炎関連関節炎難、SAPHO症候群)

成人スチル病 難

抗リン脂質抗体症候群 難

再発性多発軟骨炎 難

リウマチ熱

IgG4関連疾患

サルコイドーシス 難

血管性浮腫(遺伝性血管性浮腫ならば難)

自己免疫性溶血性貧血 難

特発性血小板減少性紫斑病 難

non-episodic angioedema with eosinophilia

家族性地中海熱

TNF受容体関連周期性症候群(TRAPS)  難

特発性間質性肺炎 難

 

 は指定難病を示す

厚生労働省 指定難病一覧(概要、診断基準等・臨床調査個人票)

 

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