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Sjogren症候群疑ったら、ガム噛んでエコーへGO。

シェーグレン症候群の診断基準はある程度侵襲的な検査をしないと満たせない。 当院ではガム試験とシルマー試験でスクリーニングしてから、必要に応じて眼科や耳鼻科で精査をお願いしているが、臨床的にシェーグレン症候群に間違いなくても精査希望なく指定難病に申請できないこともある。 唾液腺造影や小唾液腺の生検まで行わなくても、超音波である程度、唾液腺の状態はわかるという話のSystematic reviewが出された。 Is salivary gland ultrasonography a useful tool in Sjögren's syndrome? A systematic review. Rheumatology (Oxford). 2016 May;55(5):789-800 349研究のうち解析に値したのは31研究。 それらのうち8つがDe Vitaのスコアリングを使用していたが、それ以外は各々のスコアリングを用いて評価→標準化されていないことが問題。 不均一なエコー所見が最も重要視され、類円形の低エコー域(hypoechoic area)や線状高エコー帯(hyperechoic band)、エコー輝度低下、線の萎縮、境界不明瞭などもシェーグレン症候群に合致する所見として考えられている。 エコー輝度は咬筋との比較が慣例的に用いられている。 原発性シェーグレン症候群に対する感度は46-92%、特異度は73-98%と、微妙な値。 各論文の質の評価は記載されておらず、どう考えるかはさらに悩ましい。 最も大規模な研究は日本から発表されている報告。 Ann Rheum Dis. 2010 Jul;69(7):1321-4. Salivary gland ultrasonography: can it be an alternative to sialography as an imaging modality for Sjogren's syndrome?

不整な輪郭、多発する円形や不整形の低エコーな点あるいは領域、多発性の帯状の高エコーでG0(A, F, K)からG4(E, J、O)に分類。上段が耳下腺、中段が顎下腺、下段が唾液腺造影。

顎下腺(SMG)のほうが耳下腺(PG)よりも感度が高く、特異度は劣る傾向があるが唾液腺造影(SG)と比較していずれも若干劣る程度であり有用(AccuracyではSGが80%, USは75%,78%)。

観察者間のκは0.8以上と良好。

唾液腺造影とのκも0.8近い。

超音波検査はある程度慣れが必要なので、確定診断している方にも協力頂いて腕を磨いておこうと思う。

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