SLEの新しい治療薬
- U
- 2015年8月8日
- 読了時間: 2分
今回は論文ではありませんが、
SLEに使用できる薬剤が2剤増えました/増えますので、ご紹介。
ミコフェノール酸モフェチル MMF (セルセプト) ・適応はループス腎炎で、原則として開始時はPSLと併用
・一般的にループス腎炎の治療としてざっくりまとめると以下の通りでMMFの活躍の場は広い
導入には
PSL+MMF か PSL+CY(妊孕性考えるとMMFだが、重症例ではCYが好まれる)
軽症の場合はPSL単独やPSL+AZAも考えうる
維持には
MMFが第1選択で
第2選択がAZA(特に妊娠希望時はこれかカルシニューリン阻害剤)、
第3選択がCY(毒性高いので) PSLは少量で継続する
・妊婦・授乳中は禁忌
・250-1000mgを12時間毎食後投与 3000mg/日が上限
本邦におけるループス腎炎に対するMMFの使用実態疫学調査(成人)では 950[250-2000]mgで開始、1570[250-3000]mgで導入され、1370[250-3000]で維持されている。


・副作用は感染症、血球減少、消化管症状(下痢)が多い。
ヒドロキシクロロキン(プラケニル) ・これはまだ製造販売許可のみで販売はされていないですが(2015/8/8現在)、秋ぐらいと言われているのでそろそろでしょう。 ・適応はDLE・SLE ・すべてのSLEに禁忌がなければ使用するのが欧米では一般的だが、ステロイド外用で対応困難な皮膚症状 ・理想体重で6.5mg/kg/日を超えると網膜障害リスクが高くなる→ 眼科定期受診
クロロキンと異なり、網膜障害は0.1%と低頻度なことがウリですが、それでも注意は必要です。 ・理想体重=(身長-100)×0.9(女性では0.85)で算出 ・女性の場合、身長136-153.9cm→200mg、154-172.9cm 200mg/400mg隔日 173cm以上 400mg
MMF(セルセプト)は250mg 293.3円なので、月5万円ぐらいかかる高額治療となりますが、ヒドロキシクロロキンはもともとが非常に安価なので、比較的安い薬価設定になることが期待されます。





コメント