long-term care hospitalsに入院している認知症患者に半夏厚朴湯を投与したら誤嚥性肺炎が減ったというpilot study
Patients: long-term care hospitalsに入院しているCVD,PD,ADによる認知症患者.脳幹梗塞やその他,重症肝障害,腎障害のある患者は除外.
Intervention:
半夏厚朴湯を7.5g食前
50kg以下の人は5.0g食前
Outcomes:
Primary outcomeは,肺炎と肺炎による死亡
肺炎はカルテとレントゲンからblindされた呼吸器内科医が診断している.
明らかな誤嚥があって化学性肺臓炎と思われるものは除外.とは言えどんなものか自体よくわからない.
割り付けはコンピューター出.施設と性別で層別化.
評価者のみblind.
ACE-Iやアマンタジン,コリンエステラーゼ阻害剤,ドーパミンアゴニストなどは新たに処方するのは禁止.
Baselineの違いは,nが少ないので有意差は出ていない.
肺炎も肺炎による死亡も減ったと言う結果.
肺炎は19.6% vs 29.2%.肺炎による死亡は9.1% vs 15%.
NNTも計算したとか書いているありに,記載なかったりと不備が目立つ.
NNTは10くらいになる.
副作用なし.
pilot studyであり,にわかには信じがたい綺麗な結果.
blindされていないのと,除いた化学性肺臓炎がどういうものかがいまいちよくわからない.
診ている医師や看護師がそっちに入れてしまえば肺炎は減ってしまう.バイアスだらけなのでなんとも言えない.
ちゃんとしたblindのRCTでも出ないかぎり信用出来ない.
ただ,副作用がないのと,安いのはよい点.でもいらない薬ならただの無駄.