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レナリドミドについて

レナリドミド(レブラミド)はサリドマイドと似た薬剤ですので、血液内科専門医と産婦人科医がいる施設でしか処方できない、というような縛りがあります。

ちなみに血液内科医も産婦人科医も不在の当院ですが、どうしても投与が必要な患者さんが過去にみえたために(社会背景から当院での診療を希望され)、音羽病院との連携+私の血液疾患治療経験等を第3者機関(レブメイト)に審査してもらい、例外的ではありますが処方できるようになっています。 そのレナリドミドですが、5mg 1錠で9114.2円と高価な薬剤ですレナリドミド25mgを3投1休で使用するので1か月で96万円もする非常に高額な治療となります(それでもポマリドミド(ポマリスト)4mgが90458円と比較すると実治療費として半額程度)。。後期高齢者やADL、心肺肝腎機能によりSLOW-GOといって1回10mgなどに減量はしますが。

皮疹も比較的よく出現し、ステロイドを連日投与に切り替えて対応したりレナリドミド減量で対応できたという報告もありますが、そうなるとレナリドミドの細かい用量調節が必要となってきます。 また上記は多発性骨髄腫に対する用量ですので、5q-症候群に対してはもともと1回10mgなのでより少量で調節が必要です。 ちょっと使いにくいなあと思っていたところで、レブラミド5mgの40カプセルが1セットだったのが10カプセル単位で販売され、また7647.1円/錠と割高ではありますが、2.5mg錠も本日販売されました。

あまり総合診療科としては処方することのない薬剤ですが、MMもMDSも高齢者に多いので知っておいても損はないかもしれません。特に今回の改訂で再発や難治性のMMという縛りがなくなり初回化学療法からレナリドミドが使えるようになりましたので、ボルテゾミブと並んでさらに使う機会が増えていく薬剤でしょう。

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