Immediate and long term effects of weight reduction in
obese people with asthma: randomised controlled study
ダイエットすることで,%FEV1や%VC,症状が改善したというstudy.
Patient:
広告で集めたBMI 30-42, 年齢 18-60歳の喘息患者.
ざっくり言えば,何か重大な疾患を持っている人や,全身ステロイド投与,ダイエットフードに対するアレルギー(大豆や魚など)が除外.
Interventions
8週間に及ぶ,超低カロリーダイエット (420kcal/日)と14週間,12回のグループセッション.
Control
同じグループセッション
Outcomes
分けて書いていないが,基本的には,呼吸機能検査,症状,副作用など.
design
細かいことが書いていないのであまり分からないが,当然患者や医師は割り付けを知っている.
良くてPROBE,解析者もblindされていない可能性がある.
割り付けは,shuffled cardを封筒にいれて決めた.
通常の治療や,follow期間の治療は通常通り行われている.
size
ちょっと見込みすぎだと思うが,peak flowの改善が30L/minの差があると見込んで,α=0.05, β=0.10で,n=15と計算.
結果
baselineで男性が多い.そのせいもあってか,baselineのpeak flowも異なっている.
ただでさえ少ないnが,予定よりも少ない.
鼻炎がcontrolで多いなど問題が多い.
SABAとICSは,ほぼ全員が使用している.
体重は,ダイエット群で14.2kg (14.5%).マジか・・・絶対値と%が同じって.
1年後はリバウンドして11.1kg (11.3%),
control群では,0.3kg減って,1年後 2.3kg (2.2%)のリバウンド.
peak flowの変化率では有意差はつかず.
%FEV1, %VCは有意差がついた.
グラフにするとこんな感じ.
咳嗽と呼吸困難も改善しているが,有意差がついていない.rescueの回数は減った.
全体的な症状も1年後には有意差が 付いている.
正直なところ,RCTとしては質が低い.痩せたことそのものが,呼吸機能を改善した可能性もある.
換気量で,吸入粒子の沈着部位が変わるという話もあるので,単純に吸入していたICSがより効果的になっただけの可能性がある.
但し,痩せることはどっちにしても悪いことではないので,何にしろ痩せることは悪いことではない.
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