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抗がん剤による薬剤熱は1-3日遅れてやってくる。

抗がん剤投与は当院総合診療科ではあまりしていないのですが、

抗がん剤投与の発熱について興味深い報告が日本から報告されていました。

研究対象は主に肺がん治療の1016例。

発熱は抗がん剤投与3-4日目に多いようです。この研究で用いられたレジメン詳細は知りませんが、1-2日目に抗がん剤投与は終了していると思われます。その後1-3日遅れて発熱するというのが面白いです。

この第3-4日目というのは好中球減少のタイミングでもないですし、使用薬剤によって発熱の頻度が異なるため、薬剤熱の可能性が高いと推測されます。なぜ

全体として発熱した1/4の患者は薬剤熱ということなので、抗がん剤による薬剤熱というのはかなり高頻度の病態のようです。

なお、放射線療法併用群のほうが発熱は高頻度です。腫瘍崩壊などいろいろな事が起こりやすいんでしょう。

Support Care Cancer. 2016 Feb;24(2):615-9

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