昨日の夕方まとめのネタです。
DPP-4阻害薬で関節炎の報告があります。
患者背景は男女ともに起こりますし、特別な患者群はないようです。糖尿病罹患期間も様々。
DPP-4阻害薬服用後、数か月以上経過してから発症するため知らないと見落としうります。
罹患関節は大関節も小関節も罹患します。診断された症例というバイアスはありますが、多数の関節症状を訴える人が多いようです。
それでも小関節に多数症状があることから関節リウマチとの鑑別が問題になりやすそうです。時には関節腫脹を伴うことから診断を難しくしますが、多くの場合は関節痛のみでCRPも上昇しないタイプが多いようです。
Diabetes Res Clin Pract. 2013 Oct;102(1):e8-e12.
過去に当院で問題となった薬剤性関節痛・関節炎には
アロマターゼ阻害剤とクロピドグレルがありましたが、
関節リウマチでチェックすべき薬剤にはいろいろありますね。