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講演会報告:第2回東部総合診療カンファレンス

熊本赤十字病院で第2回東部総合診療カンファレンスが行われました。 大分復興されておられると聞いて、安心しましたが、それでも市内の雰囲気のある建物には立ち入り禁止の赤紙が張られており、未だ避難所生活の方もおられるとのことでした。 熊本赤十字病院は消化器、循環器、呼吸器、神経以外は総合内科が管理している病院です。 腎移植を1か月に2例もあり、血液・腫瘍も積極的に診療しているという守備範囲の広さには驚きます。 赤十字病院系の中でカルバペネムと第4世代セフェム使用率が最も低い病院だそうです。血液疾患診ているというのに素晴らしい。

もちろん、震災の時には地域の中核病院として多大な貢献をしました。

さて、加島先生のお話は”慢性多臓器不全”という観点からみた総合内科のお話でした。 高齢者の慢性心不全、腎不全、肝機能低下、貧血・・・。これが慢性多臓器不全です。 こういった慢性多臓器不全では薬剤副反応が多いし、Cardio Renal Anemia synd.などで知られるように相互に関与し死亡率を高くする。RAやSLEで心血管系イベントが増えるのも同様。 慢性多臓器不全の診療を専門とするのが総合内科というコンセプトをご紹介されました。 納得。 私は「身体から精神を診る」を講演しました。 除外診断として心因性疾患を診断しようとすると、ストレスだけが溜まって良くない。 身体診察で積極的に精神疾患や心因性疾患、機能性疾患を診断できれば、これは非常に面白い分野なのです。 診察室での視線固定、よそ見、ため息から精神疾患を疑うことができること。 転換性障害で協調運動の検出(Hoover徴候やその変法)の大切さ 心因性非てんかん性痙攣発作の診断に大事な、両側性で意識保たれること、左右交互の動き、骨盤の動き、閉眼していること などなどなどを90分かけて説明しました。 動画も増えましたが、もっと実際の症例の動画を多く使用できたら理解が深まるんだろうな・・・。 その後の飲み会では日本酒が美味しすぎて、つい深酒をしてしまいました。 熊本(九州全域?)ではお寿司屋さんが、いろいろなお食事を提供してくれるそうです。それこそカレーでもなんでも言ったら対応してくれるお店が多いとか。今回お世話になったお寿司屋さんでも最後の〆にお寿司は出てきましたが、それ以外は創作割烹料理のような感じで、熊本の海の幸を中心に色々な食材を味わうことが出来ました。アナジャコというヤドカリもどきを初めて頂きました。名称と見た目が似ていますが、シャコとは全く異なる生物学的分類のようです。

食される地域は熊本や岡山など限られるようですが、唐揚げは非常に美味しかった。

(画像はhttp://dt125kazuo.blog22.fc2.com/blog-entry-1058.htmlより)

また、干潟の巣穴に筆をつっこむと簡単に捕獲できるそうで、子供と一緒に一度やってみたいと思いました。 九州復興のためにも、皆さん九州旅行どうですか?

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