ケアンズの食事はさっぱり薄味で美味しい、と思いました。 オーストラリアは健康意識が高いとされ、多くの店でVegetarianメニューがあります。 日本食も健康志向からか人気で、寿司のお店が沢山ありました。 また食品パッケージには"health star rating"という、カロリー・砂糖・塩・鉄・飽和脂肪酸の含まれている度合いで健康度数が分かりやすく印刷されています。
街角には体を鍛えられるExercise spotもあります。
マクドナルドはその国の食文化を反映するといいます。 オーストラリアではマック・シェイクはなく、スムージーのようなものをよく見かけましたが、量が多い割に意外にカロリーは低い。
ハンバーガーは実は日本のほうがカロリー1割増し! でも特筆すべきは塩分の量の違い。日本はオーストラリアの1.5倍の塩分が含まれている。
マクドナルドは食べていないので分かりませんが、塩味が好きで、ジャンクフードが大好物という私が塩分控えめなケアンズの食事を美味しいと思えたのは、食材が良かったからでしょうか。 上品な味付けと思いましたが、ケアンズの食事はどこで食べても値段も上品でした。予想外の出費です・・。 このようにオーストラリアは健康志向が高いとは言われますが、バーベキュー文化など肉を多く食し、決してスリム体系の方が多いわけではありません。アイスクリーム屋も異様に多いですし、一つ500-800円程度する立派なアイスクリームを食している(おそらくは観光客だが)人が多数いました。 「オーストラリア成人の62%が肥満であり、肥満になると2倍の疾患罹患率」と、オーストラリア政府のホームページにも記載されています。 http://www.aihw.gov.au/overweight-and-obesity/ つまり、上記の政策は世界で5番目に肥満が多い国としての汚名返上のための取り組みなのです。 ちなみに日本人は現在の自分の体形に満足している人は18%のみですが、オーストラリア人は57%が満足しており、そのためか肥満になるまではダイエットをしません。日本人では標準体形の女性がダイエットに勤しんでいるのと対照的です。 日本人では自分が太りやすいと思っており(66%)、よりキレイになりたい事がダイエットの最多理由(38%)であり、苦痛を伴うダイエットになる傾向にあります。結果として1か月しか続かないのが半数です。 オーストラリアでは太っているのは体質ではなく(71%)、病気予防のため痩せたいと思っている人が最も多い(36%)ため、肥満になってからはダイエット(体重コントロールの意味)する割合が半数と高く(日本では2割以下)、またダイエットを楽しんでいると答える人が多いことが分かっています。結果として半年以上ダイエット生活が続くのが半数です。 彼らがダイエットを続けられるのには、小児期に親から食事を残さないように教育されてはいないこと、定期的な運動を行っている割合が多いことなど様々な要因が考えられます。 名古屋学芸大学健康・栄養研究所年報.2009;3:53-77 1. 健康のためにも上品な味付けを積極的に食していこう。 2.同じ栄養指導といっても、嗜好・志功・思考は人それぞれ。個別化して考える必要がある。