今年も吸入薬勉強会をしました。なんでも自分で試してみないと気が済まない性格なので、みんなで当院で採用されている吸入薬を全種類試します。スピリーバ・レスピマットの最初のセットは女性では堅くて困る人がいました。シムビコートはいい薬ですがどちらに回してよいかわかりにくいし、残量が見にくいのが問題。
スピリーバ・レスピマットで半量の1.25μgが気管支喘息で使えるようになったのと、同じ形態でLAMA/LABA合剤のスピオルトが販売されたこと、当院でのアイロミール・エアゾールの在庫が切れたことが昨年からの変化です。各薬剤の一覧表はHPに乗せておきます。あとついでと言ってはなんですが、睡眠薬を推奨しない内容の不眠の説明用紙も作成しましたので、これもご報告です。
吸入指導では、シムビコートなど乳糖の味がしにくい製剤の場合は、布をつかって薬品がちゃんと吸えているのか確認する方法を教えてもらいました。他にもいくつかテクニック・ピットフォールを教えてもらいましたが、インフルエンザのイナビル吸入薬は、成人では合計8回吸入させないといけないとは知りませんでした。結構手間かかるのですね。
当院のように高齢者が多いと吸入できない人も多いです。
ウルティブロのようなブリーズヘラーは吸入力が必要ですが、中が見えるので繰り返し吸うことでカバーできる事もあるらしい。ただしこの場合に肺の奥深くまで吸入できているのかは不明ですが。
またエアロチャンバーも実践。これを付けるときはゆっくりと吸わなければならない。
写真撮り忘れましたがフルティフォームの吸入補助具はなかなかよかった。最初の処方時につけてあげるようにコメント書いてもよいと思いました。
あっという間の一時間でした。主催してくれた薬剤師の先生方、ありがとうございました。