まだAmazonにも載っていなかったですが、10月の「総合診療」は内科診療を劇的に変える”まとめ”の達人です。 企画は山中克郎先生。私の研修病院の大先輩です。 そして、執筆者のうち、森川暢先生、倉原優先生、高岸勝繁先生は音羽病院・丸太町病院で戦友だった人たちで懐かしい一冊でした。 切り口は斬新ですが、大事な内容ですね。 私も文献は沢山読みますが、今回お声がけ頂かなかったのは適切な判断でした。 私はEvernoteは使えません。Mendeleyは執筆時に参考文献一覧作成のためだけに使いますが、普段の文献は全く整理しません。
GoodNote? RSS? Feedly? ReadKit? Pocket? どれも知らない。ついでに言うならばFacebook始めたが一方通行でメッセンジャーは見ない。LINEは怖くてできない。携帯電話もない。 ・・・時代から完全に取り残されていますが、EvernoteとRSSから始めてみようかな、、とも思いましたが、どうなるでしょうか・・・ 私の連載「クスリ」と「リスク」は消化管出血についてです。
長期の抗血栓療法併用は限られた状況でのみ正当化される。 3剤併用療法を行うのは心房細動(CHADS2スコアが2点以上)もしくは左室内血栓が危惧される状態で抗凝固療法の適応があり、かつ経皮的冠動脈形成術(PTCA)後でDAPTの必要性高い場合のみ(ベアメタルステント留置後1か月間、薬剤溶出ステント留置3-6か月間)。 1年以上安定している冠動脈疾患では抗血小板療法単剤とするが、心房細動の併存があれば抗凝固療法単剤とする。 末梢動脈疾患でDAPTを行うのは禁煙・運動療法に反応しない間欠性跛行に対してシロスタゾールを加える場合のみ。 新規経口抗凝固薬はワルファリンと比較して消化管出血を減らすことはできない。 新規経口抗凝固薬は凝固蛋白が直接の標的であるため、吸収されなかった薬剤が消化管内で局所的に作用しワルファリンよりも消化管出血を起こしやすくする可能性があります。一方脳には組織因子が多く,たとえ新規経口抗凝固薬を投与していたとしてもこの組織因子と第VII因子の複合体形成により凝固カスケードが活性化されることで脳出血に対して予防的に働きます。
鎮痛・下熱にはNSAIDsよりアセトアミノフェンを優先して用いたい。
NSAIDsは上部だけではなく下部消化管障害も来す。 小腸出血疑ったら実はレバミピドが良い。
ニコランジルやSSRIも消化管出血の原因となりうる。 ニコランジルは口内炎や小腸潰瘍、肛門潰瘍と全消化管に潰瘍を形成しうる。口内炎は本当に多いと思います。 SSRIは血小板の中へのセロトニン取り込み抑制や胃酸分泌を介して上部消化管出血を増やします。