top of page

前壁誘導でST低下+対称性の高いT波(Hyperacute T waveとは異なる)はLAD近位部病変を疑え

  • U
  • 2016年11月19日
  • 読了時間: 1分

De Winter症候群はLAD近位部の閉塞で認められることのある心電図所見で、

①V1-V6でのST低下(upsloping)とT波増高  

②aVRのST上昇(1-2mm)   を特徴とします。

前壁梗塞1532例中、30(2%)にこの心電図所見を認めました。

幅がせまいT波の増高はHyperacute T波のようですが、Dynamicに変化しないそうで、平均来院時間は発症後1.5時間、そして心カテまで30-50分あるのにその間心電図は変化しなかったとしています。

前壁誘導のST低下から滑らかに移行する高い対称性T波はLAD近位部病変を疑う。aVRのST上昇があってもLMT病変ではない可能性が高い。

N Engl J Med. 2008 Nov 6;359(19):2071-3.

 
 
 

最新記事

すべて表示
ホワイトな巨塔

2006年頃に初めて丸太町病院に総合診療科が立ち上がった当初は、わずか2名体制だったと聞いています。 私が2008年に初めて丸太町病院に赴任する際には、音羽病院の研修医に呼びかけ、4名体制に増やしてスタートしました。症例が非常に豊富で、教育的にも優れた環境だったため、人員を...

 
 
 

Commentaires


bottom of page