De Winter症候群はLAD近位部の閉塞で認められることのある心電図所見で、
①V1-V6でのST低下(upsloping)とT波増高
②aVRのST上昇(1-2mm) を特徴とします。
前壁梗塞1532例中、30(2%)にこの心電図所見を認めました。
幅がせまいT波の増高はHyperacute T波のようですが、Dynamicに変化しないそうで、平均来院時間は発症後1.5時間、そして心カテまで30-50分あるのにその間心電図は変化しなかったとしています。
前壁誘導のST低下から滑らかに移行する高い対称性T波はLAD近位部病変を疑う。aVRのST上昇があってもLMT病変ではない可能性が高い。
N Engl J Med. 2008 Nov 6;359(19):2071-3.