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退院サマリーを迅速に書くことは良質の医療を示す

書類仕事の遅い研修医に朗報(?)です。 単一の三次医療教育病院の約88,000件の連続した退院からなるレトロスペクティブなコホートにおいて、研究者らは、退院サマリー完成の速さが州全体の30日間の再入院と関連するかどうかを評価した。

退院サマリ記載のタイミングと再入院率には相関性があった。

再入院率は、患者の年齢、性、人種、支払者、入院診療科、退院先、入院期間、共存症指数、標準化された診断に基づく疾患重症度指数で補正したが、それでも退院サマリの記載までの日数と有意な相関があった。

退院サマリー完成までの時間の中央値は8日間で、再入院の43%は退院サマリーが完成される前に発生した。3日以降に完成された患者退院サマリーは、退院当日に完成されたサマリーと比較して有意に高い再入院オッズ(補正オッズ比1.09)をもたらし、サマリー完成が3日遅れるごとに再入院率が1%上昇した。この傾向は内科・小児科で認められたが、外科・産婦人科では有意ではなかった。

J Hosp Med. 2016 Jun;11(6):393-400. 多変量解析とはいえ何らかのバイアス、例えば安定しているパス患者ではサマリは半自動的に作成可能であることなど、はありうる。しかしそれでも仕事が遅い人の医療は質が低い可能性がある。退院までにすべてのProblem listsが整理されていればサマリ作成にさほど時間がかかるとは思えず、退院サマリが遅い研修医は頭の中が整理されていないか、あるいは非常に怠惰な性格であることを露呈していると戒めたほうがよい。

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