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第10回田坂メモリアルレクチャーで講演しました

第10回田坂メモリアルレクチャー:今回で10回目を迎える「田坂メモリアルレクチャー」は,平成19年に亡くなられた故田坂佳千先生(医療系メーリングリスト:TFCを主宰)の遺志に基づき,特に力をいれていた若手医師の育成・教育,万年研修医の気持ちを持ち続けるベテラン医師との交流を目的とした研修会です。この研修会は,プライマリ・ケア,病歴聴取,身体診察,感染症,救急診療,整形外科疾患などを受講できます。山間部,島嶼部の多い広島県にとって,プライマリ医療の即戦力として活躍できる医師を養成し,もって県民のうける医療の向上に寄与するものと考えておりますので,ぜひご参加ください。

本日は

「日常診療で使うクスリ,日常診療に潜むリスク」

を4時間にわたって行いました。

クスリの害というだけではなく、なぜ薬害がなくならないのか、

なぜ不要な薬剤を処方したり、請薬することがなくならないのか

医者と患者の心理にも焦点をあてて、

行動経済学、進化心理学、経済心理学的に考えてみました。

「YES BUT法で説明してはならない」

北風ではなく、あたたかい陽の光で正しいほうへ患者を導かなければならない。

自己ハーディングで処方の連鎖から抜けられなくなる、など。

研修医に、昔の自分に、伝えたいことが沢山つまっています。

この内容は雑誌「総合診療」でとりあげている内容に加筆したもので、

4月頃に医学書院から

日常診療に潜むクスリのリスク ―臨床医のための 薬物有害反応の知識―

として出版される予定です。

是非お手元にとってみて頂ければ幸いです。

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