診察が難しい場所という認識でしたが、Systematic review見てもぱっとしない結果。
Eur J Pain. 2017 Mar;21(3):403-414.
まずあまり質の高い論文はない。
MRIとれば答えがわかる、という領域ではなく、キシロカイン局注による反応をみたりするしかないため、内科医が数多く経験するのは難しい領域です。
主だった結果は以下の通りで、
自分なりにデータをまとめなおすと以下の通り。
脊椎を伸展させて回旋を加えると、椎間関節に負担がかかるのは解剖学的に考えれば非常に理解しやすい。しかし特異度は22%と低く、腰痛を訴えている場合は痛がることが多い。
Revel’s criteriaというのは、
65歳以上
臥位で疼痛改善
以下で疼痛増悪なし
咳
前屈
伸展
前屈位から起きる
伸展して回旋
という基準ですが、伸展・回旋で疼痛増悪しないというのが椎間関節痛に典型的という驚きの結果。Spine (Phila Pa 1976). 1998 Sep 15;23(18):1972-6のDiscussionでもなんでもかんでも痛い、という場合は椎間関節らしくないから、と述べられています。
脊椎伸展・回旋して疼痛あれば椎間関節痛(Facet joint pain)を疑うが、様々な体動で疼痛を訴える場合は否定的という感じでしょうか。