ついに出た第2版。
720頁にパワーアップしています。
基本的な構成は第1版と同じ。主要徴候に対して、どのような疾患が多いか少ないのか、鑑別のポイントは?などを効率よくまとめた外来戦略リスト。ポイントを絞った分かりやすい解説と、フローチャートで忙しい外来でも参照しやすいようにできています。
フォローアップの仕方がしっかり書かれているのは、外来診療で一番大事なことかも知れない。
急性期疾患のみならず、骨粗鬆症、尿潜血陽性、甲状腺結節、ワクチン、授乳婦への投薬など、これ一冊で外来を乗り切るために必要な大部分をカバーできる。
実は、第1版に健診異常を充実させてほしいと要望を出していました。「健康診断で胆嚢ポリープ、さあどうする?」という問いに答えるのは研修医では意外に難しいからです。第2版ではその点もしっかりカバーされており、もはや死角なし。
きらりと光るClinical pearlも食思をそそる。
Physician’s memoも面白く、ちょっと時間が空いた時に読み込むのもよい。
確かに待望の改訂第2版と言えます。