第1CMC関節は変形性関節症(OA)の好発部位ですが、その診察にGrind testというものがあります。垂直方向に押しながらCMC関節をこすり合わせるという診察です。
それよりもMCP関節を伸ばさせるようにさせるほうが感度は高く(The MP extension test.)
さらには中手骨基部を左右に揺さぶるように診察するほうが感度が高いという報告があります(The lever test)。
Hand (N Y). 2016 Mar;11(1):108-12.
別の報告でもgrind testよりも、引っ張りながら中手骨基部を左右に揺さぶるように診察するほうが(shift (subluxation-relocation) test)感度も特異度もすぐれるという報告があります。
J Hand Surg Eur Vol. 2014 Mar;39(3):282-5
私の田舎だけだったとは思いますが、なぜか小学校低学年で、第1CMC関節を脱臼させることが流行りました(初めて脱臼した時は激痛で声がでなかった。恐ろしい流行だ・・・)。その影響で私の左1CMC関節はgrind test陰性ですが、shift (subluxation-relocation) testは陽性です。確かに感度は高いのかも知れません。