総合診療 8月号は
特集 見逃しやすい内分泌疾患 このキーワード、この所見で診断する!
内分泌疾患は、臓器別のアプローチのみならず全身を診ること、また病歴を詳細に聞き取ることが重要であり、総合診療医の力量が大いに発揮される分野です。本特集は、“日常臨床で出会う内分泌疾患をいかに想起し適切に診断するか”という課題に対し、今日から使える「このキーワード、この所見で診断する」tipsを散りばめたケース・ディスカッションで、一緒に学べる内容です。
私の連載「I LOVE URINALYSIS」は「 血尿の4大原因とは? 」です。
ベーシックな内容となっています。
血尿の4大原因は悪性腫瘍(膀胱癌)、尿路結石、尿路感染、糸球体性血尿である
蛋白尿(アルブミン尿)、変形赤血球、赤血球円柱は糸球体性血尿を示唆する
一方、糸球体血尿ではウロキナーゼや組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)が働くため、凝血塊を認めることは稀です。
尿管結石を疑う場合の尿検査の意義は尿路感染の除外にある
血尿の感度も特異度も高くはないのですから。
抗血栓療法を受けていたとしても、悪性腫瘍を除外する必要性は変わらない
特に中年以降の男性はハイリスク。細胞診の感度は低いので、必要に応じて膀胱鏡などの検査が必要。フォローアップは3年間が一つの目安。
最後におまけとして、細胞診のClassによる悪性腫瘍の可能性は以下の通り。Class Vならば悪性腫瘍の可能性はもっと高いと思っていましたが・・・。