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成人肺炎診療 ガイドライン2017の 端と裏を講演しました

京都岡本記念病院で感染症対策講演としておよびいただきました。高齢者肺炎を演題として提案頂いており、ちょうどガイドラインが出たところだったので、ガイドラインの推奨の裏付けの話をしながら、枠組みだけ説明しました。

その上でガイドラインと実践との違いについても少しだけ触れました。

重症度評価では市中肺炎ではA-DROP、つまりバイタルが大事だが、院内や施設発症では患者背景も重要視される(I-ROAD)。

患者背景という意味合いでは、嚥下障害リスク、耐性菌リスク評価、事前指示も院内肺炎/医療・介護関連肺炎では重要視されている。しかし、これはそもそも市中肺炎でも考慮すべきことと思う。

耐性菌リスクあれば、最初はBroadに治療することは妥当だが、治療期間をだらだらと長くしたり、De-escalationしない理由にはならない。

インフルで抗インフル薬は推奨されているが、消化管症状などの副作用は多く、効果も死亡率を0.01%下げる程度の効果なので、ハイリスク群を適切に選びたいですね。

全職員向けの講演会だったので、難しい話は避けて大枠を説明しました。

対象者が絞り切れなかったので、ぼやけた講演となってしまったかも知れないことを心配しましたが、多くの質問が出てありがたかったです。

今回のこだわりは、娘が大好きな すみっこぐらし をスライドに散りばめた事。 

ハンドアウトはこちら

その後はカンファ・教育回診。こちらも勉強になりました。これは別のところで発表するそうなので内容は秘密にしておきます。

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