今月の総合診療は
うつより多い「不安」の診かた
でした。
なるほど、と思う切り口ばかりの内容となっています。
■診断編
誰もが感じる「不安」と病的な「不安症」の違いとは?
プライマリ・ケア医の守備範囲
「不安」を身体診察でアセスメントできるか?
プライマリ・ケアにおける「不安」の評価法
■治療編
ベンゾジアゼピン系薬に頼らない!「不安」に対する薬物療法
プライマリ・ケア医にもできる!「不安」に対する精神療法
■実際編+誌上メンタリング
シーン1 “一般外来”で診る心配性な人々
「飲んではいけないって、週刊誌に書かれてました。
薬を飲むのも、やめるのも不安です」
誌上メンタリング1 全般不安症/全般性不安障害
シーン2 不安を打ち消すための行為や儀式に縛られている人々
「自分でもばかばかしいと思うことが、やめられない、止まらない」
誌上メンタリング2 強迫症/強迫性障害
シーン3 “救急”で診る不安
「バリキャリ風の若い女性が過換気で…。きっとパニック症だね!」
誌上メンタリング3 パニック症/パニック障害
シーン4 日常生活に潜むトラウマ体験
「いくら調べても原因不明の身体症状、もしかして…」
誌上メンタリング4 トラウマとPTSD
シーン5 “子育て”の不安を支える
「乳幼児健診で、発達に問題があるかもしれないと言われた。
私の育て方が間違ってるの…?」
誌上メンタリング5 “子育て”における不安
シーン6 “緩和ケア”で遭遇する患者/家族の不安
「私、まだ麻薬を使うには早いと思うの。あれは、最後に使う薬なんでしょ?」
「おまえら、いったいどういう治療をしているんだ!」
誌上メンタリング6 “緩和ケア”における不安
■医師の不安への処方箋
自分の“内なる声”を聴く 不安を受け止め、味わい、そして手放すために
difficult patientへの「不安」や「否定的感情」を
ポジティブにとらえて成長の契機とする
「間違っているかもしれない自分」への不安にどう対処するか?
この中で私は
「不安」を身体診察でアセスメントできるか?
を担当しました。
・触れずに測る心拍数 アプリCardiio
・不安げな表情、無意識に短期間だけ出現する目を背けるような仕草(大脳辺縁系による表情変化)を見逃さない
・不安があればまばたき増える
・ためいき症候群 診察室でため息があれば心理社会的背景は必ず聞け
・なだめ行動は、診察中の不安を示唆する 質問しやすい環境を作れ
・身体診察は不安をとる作用もある 緩和ケアで特に有用
連載:I LOVE Urinalysis シンプルだけどディープな尿検査の世界 は 「尿の濃さ」を濃厚にみる でした。
最大濃縮尿は1500mOsm/kgであり、老廃物を排泄するのに最低400ml/日の尿が必要である(乏尿の基準)。
尿比重の下二桁に33を掛けると尿浸透圧に相当する
屈折率法の場合は造影剤・マンニトールで異常高値(>1.040)となりえる。
腎機能障害、特に尿細管障害があると尿が濃縮できず、尿比重は常に1.010(浸透圧300mOsm/kg)となる。