台風にも関わらず、多くの人にお集まりいただきました。有難うございました。 今回は座長なので、緊張してあまりメモっていないですが・・・。
福原俊一先生(京都大学) やぶ医者にならないための3か条
とても面白い話でした。 ベテラン医師と研修医の診断プロセスの違いなど、とても納得しました。 学生は鑑別が0か20かのいずれか。卓越した臨床医は病歴だけで適切に数個に絞り込むカードを持っている。 だからまずはカードを沢山つくろう。やっぱり適々斎塾のグループディスカッション、あるいは丸太町病院のチーム医療はこの点で素晴らしいですね。 Questionを誰よりも早く解くのが大切なのは学生まで。これからはQuestionを作る側になろう。 小さな病院、地方の病院で最初の5年がんばれ。それですべてが決まるから。 Clicaというシステムを使った相方向のやり取りもいいですね。 これは早速使わせて頂きます。
高岸 勝繁先生(京都岡本記念病院) 僕はこのように循環不全を拾い上げる
qSOFAやShock index、体温で補正する修正SIなどの裏付け論文を総さらい。 ブログHospitalistのマニアックさそのままの講演でした。 スライドが欲しいですが、もらったスライドがまさかのKeynoteなのでWin-Userの私にはみられない・・・。 qSOFAでの意識変容には、家族や介護者がおかしいというのも含むべし。GCSだけでは分からない、脈拍数÷5と呼吸数を比べ循環不全と呼吸不全の程度を比べる方法などが議論されました。 バイタルサインの重要さを再確認。 後半は皮膚所見。CRTとMottlingをみよう。なぜならば治療効果判定が6時間以内にできるから。
みんなと分かち合いたいこの症例
音羽病院 吉田先生 ・前縦隔膿瘍のように見えても若年~壮年ならば壊死性胸腺腫や奇形腫も考える。 福知山市民病院 木戸先生 ・CK-MBが異常に高ければ、悪性腫瘍を除外せよ 岡本記念病院 ・急性呼吸不全で今だけ乗り切ればなんとかなるならECMOも考えよう 丸太町病院 丸山先生 ・胸壁浸潤を来す緩徐進行の感染症はノカルジアを考えよう
太田 凡先生(京都府立医科大学) 「救急室で困る患者さんの話」 ・お尻から腸はでないよ?! ? 本当に小腸が出てきたら何? 直腸穿孔からの小腸脱。初めて聞きました。 ・湘南鎌倉病院は救急車受けるかろうかを医者に確認しない。絶対とるから。これ、丸太町病院の救急内科と同じシステムですが、当院では小児、産科は受けられない。まだまだだなあ。頑張ろう!。 ・The difficult patientへの対応。これは考えさせる内容だった。 器質的疾患を除外するのは容易では無い 検査結果に問題がないことは器質的疾患がないことを意味しない 専門診療科が常に正確な診断を提供するとはかぎらない To understand is to forgive all.
洛和会流!症候学の考え方 上田剛士(洛和会丸太町病院) 植西憲達先生(藤田保健衛生大学) 神谷 亨先生(洛和会音羽病院) ・高齢者が坐位でSpO2低かったら、仰臥位でも確認せよ ・天疱瘡は破けやすいので、びらんあれば水泡無くても鑑別に加えろ。 ・口腔粘膜病変が強かったり非典型的な天疱瘡は血液系悪性腫瘍の存在を疑う。 ・女性を見たら月経を聞け。月経周期に一致する腫脹はVX。 ・中年女性のAMIに特発性冠動脈解離で、精神的ストレスが誘因となりえる。
久々の植西先生と神谷先生とのセッションで楽しかったです。
そして懇談会では日本酒を比べのみ比べして、かなり満喫しました。
適々斎塾という開業医が真剣に勉強し、教育し、高めあう姿から学生・研修医が刺激を受け、学生・研修医の熱い想いがさらに会を素晴らしいものにしていく、その様子を垣間見て頂ければ嬉しいです。
さあ、明日は徳田先生&酒見先生 巨匠の競演です。