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一卵性双生児から学ぶ概観診断クイズ

 平成29年度中京東部西部医師会合同学術講演会に参加しました。私のネタは「一卵性双生児から学ぶ概観診断クイズ」でした。

 今回2回目となるclicaによる双方向性講演会の試みでしたが、スマフォ持っていない人もおり、全員参加とは行きませんでした。まあ自分自身が携帯電話も持っていないので何も言えないですが。やはりスクリーンが2つないと厳しいですね。

ネタを少しだけ公開

8年内服すると1年若くみえる薬剤とは?

Plast Reconstr Surg. 2009 Apr;123(4):1321-31

答えはドラッグで反転して → 女性ホルモン(ホルモン補充療法)

8年服用すると1年若くみえるそうだ。

これも何かを服用している患者

Lancet. 2016 Nov 26;388(10060):2653.

右の患者さんの所見は?答えはドラッグで反転して → 体毛減少、男性禿頭改善、中心性肥満、女性化乳房、脊椎圧迫骨折がある。

診断名 ドラッグで反転して → アンドロゲン遮断療法

第二部 京都府立医科大学 消化器内科学の小西英幸先生の

「当院における酸関連疾患と逆流性食道炎の治療」からメモ書き

GERDは増えていると感じている人が会場の8割。

肉食ふえてHP感染へっているからだろう。

でも実は胃酸分泌はさほど増加していない。

ピロリ除菌ではpH>5としないとAMPCなどは効果ない。十二指腸潰瘍ではpH>3、逆流性食道炎>4でよい。

NERDからGERDへの移行はn数が多い順に 24年で4.4%、2年で25%、7.5年で0% であり、さほど多くない。

BRAVO pH monitorというのが食道に張り付けて48時間測定できるものが、保険適応外だがある。

GERDガイドラインはおそらく”古典的”PPI抵抗性GERDの多剤検討にvonoprazan(タケキャブ🄬)が入るのではないか、とのこと。

vonoprazanが古典的なPPIに勝る点をまとめていただいたが、調べてみるとvonoprazanのRCTはPubMedでは9報すべて日本からの報告なんですね。世界中で広く使われている薬の方が副作用が把握しやすくて良いのに残念です。値段の壁があるからでしょうか??

タケキャブ10 160円 20 240円

タケプロンOD15 80円 30 140円

ランソプラゾールOD15 31.5円 30 55.6円

タケプロン30静注 477円

日本でのBarrett食道は増えており、食道癌のリスクであるが食道癌の7%程度を説明できるのみ(人種差がある)。

胃癌EMRの適応は20㎜までだったが、ESD普及すればM癌で潰瘍がなければ制限はなく、SMや潰瘍あっても30㎜まで適応となりうる。国試の知識はもはや通用しないなぁ・・・。

こういったときにもPPI静注しなくてもVonoprazanなら大丈夫かも。これはDOACにも似たところありますね。

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