top of page
U

内科学会で発表しました


1.片側性の眼痛と眼周囲浮腫を伴い眼窩蜂窩織炎と鑑別に苦慮した巨細胞性動脈炎

「頭痛がないのになぜ入院後に側頭動脈圧痛が出現したことに気付いたのか?」というフロアからの質問に「臨床所見から側頭動脈炎を鑑別に入れていたため、自発痛がなくても毎日圧痛を確認し続けた」と答え、まさに丸太の研修医に日常だなと思った。こういう労力を一切惜しまないのが、当院の研修医の良いところだと思います。

2.イソニアジドによる薬剤性躁状態

1952年にイソニアジドやイプロニアジドを投与された結核患者の中に、『気分の高揚感・爽快感・多幸感』を訴える人がでて、その後のイプロニアジドの臨床試験でうつ病の改善効果が認められた。1956年にはイプロニアジドが精神賦活剤としてうつ病治療に有効性が証明されています。薬理作用としてはMAO阻害と考えられていますが、イソニアジドに精神症状副作用があるのは必然というわけです。

3.高安動脈炎に可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)を合併し、広範囲に脳虚血に至った一例

これはN先生が前施設で経験したもの。

ちなみに私は「若手奨励賞(初期)」の座長をさせて頂きました。学会に不慣れのため質疑応答に対する反応を見るためだけのような質問をしてしまったと反省(若手奨励賞採点表というのがありました)。一方、フロアからは臨床的にどのように気づいて診断していくべきかを示唆するような教育的な「質問」があり、そが勉強になった。Face to faceのヒポクラテス的問答は苦手ではありませんが、このようなスキルも身につけないとな・・・。

閲覧数:67回0件のコメント
bottom of page