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「エビデンスから考える高齢者診療」で講演しました

大阪阿倍野へ板金広先生にお呼び頂きました。 板金先生の基調講演。

多疾患併存、訴えがあいまい、身体機能の多様性があり難しい高齢者診療をなんとかしよう!

症例1:下痢が主訴の高齢男性。トイレから出てきたら失神。

全身状態良好。

高血圧既往あるが114/62 98・・・

  <<詳細は省きます・・>>

失神あれば起立性低血圧をチェックしよう。

症例2:高齢女性の心房細動。高血圧、糖尿病、PAD、虚血性腸炎を2回起こし輸血も必要だった。抗凝固療法をどうするべきか。

これはいつも悩む問題です。

この後の安部先生のお話が楽しみです。

私は「高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンス」の短縮版をお話しました。

経口摂取できないのに病院で帰されることがある→これは病院側と開業医の先生の認識のギャップを埋めていく努力が必要ですね。最近やろうとしているテーマの一つでしたが、重要性を再認識しました。

意識変容とはGCS15でも有意とするのか → そう思います。高齢者の敗血症はここでしかひっかけられないことがある。普段とどのように違うのか、その”傾眠”はその患者さんにとってどれほどおかしいことなのか、開業医の先生しか知らない情報が大事。

後半は「脳卒中をおこさないためのエビデンス」 大阪市立大学大学院 医学研究科神経内科学 准教授 安部 貴人先生 でした。

日本人の脳卒中は依然として増加傾向。

代謝性疾患が増加し、アテローム性脳梗塞が増えている。

脳出血は血圧低い方が予防効果高いが、脳梗塞予防はdBPで80-84mmHgが一番よさそう(J curve)。両側頸動脈狭窄>70%は収縮期血圧140でも脳血管障害増加する。

ほか、SPRINT研究、PCSK9阻害薬など最近の話題も解説頂きました。

アテローム血栓性脳梗塞と異なり、ラクナ梗塞はコレステロールを管理しても減らないので、病型を把握することは大事。

脳血管障害の二次予防、日本ではLDL120だが海外では100が基準。

アジア人の脳出血は白人と比べHR4.06

CHADS2 2点以上でも3分の1が抗凝固されていない。投与されていない理由の半分が医師の判断であり、出血や転倒の危惧、アドヒアランスの問題が大きい。

脳梗塞に対するストラテジーを頭の中で整理できました。

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