皆様。医員の長野です。
2/10-11は第13回 若手医師のための家庭医療学冬季セミナー @ 東京大学でした。このセミナーはプライマリケア連合学会の公式企画であり、主に専攻医〜若手医師を対象にした教育企画です。
https://www.primary-care.or.jp/seminar_w/20180210/pro.html
私は若手医師部会 病院総合医チームとしてプレセミナー1 「全国の病院総合医集まれ!本音で語り合うワールドカフェ3rd」と若手医師部会 執行部として「若手医師のためのランチコン」を開催してきました。
ワールド・カフェの様子です。
若手医師部会 病院総合医チームの皆です。
このような活動を通じてプライマリ・ケア連合学会でも病院総合医のキャリアプランを作っていければと思っています。3-10年目のプライマリ・ケア連合学会に所属している病院総合医の方でご興味のある方がいれば是非一緒にやりたいですね。
また幾つかセミナーにも参加し勉強してきたのでシェアしようと思います。
<関係性を聴くからときには動かすへ〜外来で実践する家族思考型ケア〜>
・リフレーミング(肯定的意味付け):治療者が肯定的に解釈し直すことで既成の認知の転換を測る。(例:夫が何もしないで全て妻がせざるを得ない→夫が妻を信頼して任せている)
・家族内での問題を円環的に捉える。家族システムを観察することにより法則を見つける。
・家族システムにノイズを入れるために、具体的な行動の変化(パターン変化)を提案する。ノイズが良い方向に進むかは家族によって違うため、色々試してみる。(例:いつも夫婦喧嘩を娘はなだめていたが、黙る・腹痛を起こす(身体化)・もっとやれという・警察を呼んでくるという・どっちが勝つかなと笑うetc)
・リフレーミングをすることで患者の積極的な姿勢を引き出し、パターン変化を誘導する。
自分も含めて認知や行動が如何に一定のパターンに捕らわれているかを最近実感します。外来やプライベートな部分でも使える技術だなと思いました。
<リハビリテーション科医とプライマリケア医のコラボ企画 リハ入門>
・急性期Drに必要なのはADLの経過を見通す/共有する能力と中止基準を建てられること
・医師は見通しを高く見積もるタイプと低く見積もるタイプに分かれる
・患者/家族に見通しを説明するのは医師なので、療法士とズレがあってはいけない
・ICFの生活機能は障害、活動、参加の3項目
・デイケア、訪問リハビリはADLを退院後も上げていくために使う。
上がり框(かまち)って知ってます?
リハビリも来年度以降強化したい部分です。
家庭医の能力は病院医師も持っておくと非常に役立つと実感しています。個人的には家庭医の能力もかけ備えた病院総合医を目指そうと思っています。