「好酸球増多を呈したGM-CSF産生膵腺傍細胞癌の一例」が日本内科学会雑誌 2018年2月号 今月の症例に掲載されました。
膵腺房細胞癌はまれな病理型ですが、切除することで比較的良好な予後が報告されている疾患です。
一方、本症例は末梢血の好酸球増多を認めることから、GM-CSF産生腫瘍を疑いました。
後日、免疫染色にてGM-CSF産生腫瘍であることが確認されましたが、GM-CSF産生腫瘍は急速に進行することが多く、本症例も残念ながら不良な予後を辿りました。
G-CSF産生腫瘍は有名と思いますが、好酸球増多を認める場合にはGM-CSF産生腫瘍も思い出して頂ければ幸いと思います。
GM-CSFは保険適応外検査ですし、免疫染色の試薬を購入してまで確認し、確定診断に至らせた竹山先生、お疲れ様でした。
さて、同時に掲載された以下の写真。もっとも丸太町病院らしいと思って提出しましたが、この写真を載せるとは、日本内科学会も懐が深い組織だと思いました。
あ、あと、今年は内科認定医に3名、総合内科専門医に3名が受験しましたが、無事全員合格しました。皆さんお疲れ様でした。