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在宅患者の増悪・急変を見抜く 入院を回避するための気づき,アセスメント,エビデンス(2) 在宅医療で入院回避

在宅新療0-100 2018年2月号の特集は「やったらできた! 在宅での褥瘡ケア」でした。

個人的に最も気になったページは以下のページです。

さて、私の連載は、在宅医療で入院回避です。

またもや病院勤務医とは思えない発言で、院内の立場が危うくなりそうですが、大切なことなので仕方ありません。

在宅医療を行うと、なんと入院させるよりも予後が良いという報告があります。

これは余計な入院合併症が減る事が理由として考えられますが、入院を回避することでADLを落とさずに済むことは、入院・外来の両立場で仕事をしている医師ならば誰もが実感していることではないでしょうか?

そして、患者さんや家族の満足度はいずれの項目も入院管理よりも在宅医療のほうが高いことも報告されています。特に、往診の医師がちゃんと診察してくれていることと、自宅の快適さが目立ちます。病院勤務医としては病院環境整備の大切さに加え、しっかりとした回診・診察を行うことが満足度を高めるために必要と感じました。

また、在宅医療で診療すると家族のストレスが増えるのではないか、という懸念がありましたが、これもむしろ家族のストレスは減るという報告があります。これについては様々な社会的背景が特に関係するので、一概には言えない部分はありますが。

なお、これらの報告は看護師も医師も連日訪問診療した結果ですが、日本の現状においては困難な面も多いと思います。少なくても医師の負担はかなりのものと思います。様々な情報共有システム(例えばPersonal Network ぱるな、Self-Health Care ECBO)を駆使していくこと、また超急性期のみの短期入院で、急性期からは在宅で診療するなど、病院との新たな連携方法も必要となるかも知れません。

 少なくても我々病院勤務医も在宅医療のことを熟知しておく必要性が今後高まることだけは明らかと思います。

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