特に新しい分野ではないのですが、執筆依頼があり、まとめ直すために読みました。
Cochrane Database Syst Rev. 2010 Feb 17;(2):CD007431.
そこで気づいた論文の記述間違い。Cochraneでもあるんですね、こんなことが。
Figure 11のデータとFigure 12のデータが全く同じ。
著者に拙い英語で報告し、別の場所からデータを洗いなおして尤度比含め計算しなおしたデータが以下の表です。グラフがないと均一性のイメージがわきませんが、尤度比がないと落ち着かない性格なので、以下の型式にまとめると安堵します・・・。
結論としては、Straight leg raise test(SLR)は感度が比較的高いが、特異度が低い。そのため、対側の下肢を挙上することで患側の神経痛を誘発するcrossed SRLや神経根が当たらないように体を側屈している様子を確認するとよい。
感覚障害や筋力低下、筋萎縮、腱反射の異常は診断自体にはあまり役立ちませんが、部位診断と重症度評価の意味合いが強い。
前屈位の確認は脊柱管狭窄症