「在宅新療0-100」2018年3月号の特集は
認知症のひとの在宅医療 again in place を支えるために
でした。
認知症でも,「地域で」「最期まで」 「自分らしく」生活し続けられるよう, 在宅医療が後方支援しよう がスローガンです。
私の連載である 在宅患者の増悪・急変を見抜く 入院を回避するための気づき、アセスメント、エビデンス(3)
は
「やっぱり大切、バイタルサイン」
でした。
詳細は割愛しますが、Standardized Early Warning Score (SEWS)などを説明しました。
バイタルサインをどのように考えれば良いのかの指標に有用です。
4点以上あれば心停止を特異度85%(感度55%)で予測することができ、入院検討するのが1つの目安ともされます。症例を振り返る勉強会でも活躍するツールです。
例えば以下のバイタルサインをどれほど重篤と感じるでしょうか?
血圧106/74mmHg, 心拍数118回/分, 体温35.8℃, 呼吸数24回/分, SpO2 92%, 意識レベル 傾眠
これはSEWS6点となり、特異度97%(感度19%)で心停止が予測されます。集中治療室に入室を検討するレベルです。事実、救命不可能であった症例でした。
病棟でドクターコールすべきか、在宅で往診を依頼するか、救急車を呼ぶべきか悩む場合など、様々な場で活用できるアイテムと思います。