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Emergency Care(エマージェンシー・ケア)2018年7月号 に記事が掲載されました

特集:重症・軽症の分かれ道はココだ! 使えるワザ満載! 腹痛とことん見極め塾 ―確認テスト21 つき―

に、当院から3人の医師の記事が掲載されました。

キーポイントだけ箇条書きで

◆2.腹痛患者への問診 聴いてわかる 洛和会丸太町病院 丸山 尊

  • 突然発症、急性発症、重度の痛み、発症してからすぐの来院、歩いて響く痛みは重症疾患を拾い上げるキーワード

  • 透析患者、精神疾患既往のおある患者の腹痛は要注意

  • ステロイド内服中の患者は一見して軽症に見えることがある

  • 妊娠可能年齢の女性の腹痛を診たらまずは(異所性)妊娠を考える

◆3.腹痛患者のフィジカルイグザミネーション 触れてわかる 洛和会丸太町病院 竹山脩平

  • 苦悶様でじっとしていて、体動や体位変換を嫌がるほど痛がっていれば、緊急手術が必要な汎発性腹膜炎かもしれない

  • 網状皮斑があれば、末梢循環不全と代謝性アシドーシスを示唆し、重篤な病態を疑う。

  • 腸蠕動音が高調の時、緊急手術が必要な絞扼性腸閉塞かも知れない。

  • 圧痛や反跳痛が分からないほどの「板状硬」は上部消化管穿孔を示唆する

  • 反跳痛=腹膜炎ではないが、腹部全体で反跳痛があれば汎発性腹膜炎を疑う

  • Murphy徴候や肝叩打痛は、肝胆道系感染の確認のために重要

  • 直腸診や内診・双合診はルーチンではなく、必要に応じて行う。所見があれば疑う疾患を絞り込むことができる。

◆4.腹痛患者への検査 数字でわかる・画像でわかる 洛和会丸太町病院 赤坂義矢

  • 血液検査は腹痛の診断に有用ではあるが、検査結果のみで診断することはない。

  • 血ガスでアシデミアになっている場合は、体内で循環不全があり酸素が不足している可能性がある(腸管壊死や急性膵炎など重篤な疾患の可能性)。

  • EFASTでは外傷患者において、生命を脅かすような気胸、出血の有無を確認する。

本書が現場で働く看護師さんたちに役立つことを願っています。

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