medicina
2018年09月号 (通常号) ( Vol.55 No.10) 特集 クリティカル・ケアを極める 一歩進んだ総合内科医を目指して
診断学と予後予測に基づいた「アプローチ」と「侵襲的治療導入の判断」の両輪が、ICUでは求められる。時間に迫られるなか、適切なタイミングでそれらを並行させなければならないが、実はそこで重要となる系統だった思考・対応は内科医の得手であり、腕の見せどころだ。本誌を通じて、内科学をベースにした重症集中治療の意義と面白さに触れていただきたい。
目次を見てみると、重症患者対応がこれ一冊で網羅できるように工夫された内容と思います。私は高血糖緊急症のマネジメントを担当しました。基本的にはADAのガイドラインに沿った話としました。本当はその裏とか自分はこうしているとかをもう少し入れたかったですが、紙面の都合故、簡潔にいたしました。今回は時間の都合で具体的
■内科クリティカル・ケア実践編 このパターンを押さえれば8割は対応可能
てんかん重積状態の対応
脳炎の対応
特異的治療のある急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の原因
重篤な気管支喘息重積発作とCOPD急性増悪の対応
心原性ショックの対応
重篤病態に合併した急性冠症候群(ACS)の管理
急性腎障害(AKI)の対応
緊急性の高い内分泌疾患の早期診断
高血糖緊急症のマネジメント
重篤な低ナトリウム血症のマネジメント
重篤なカリウム異常の対応
消化管出血による出血性ショックのマネジメント
重症病態に合併する血小板減少のアプローチ
重症病態に合併する腸管虚血の早期発見
敗血症性ショックのマネジメント
深在性真菌感染の考え方
壊死性筋膜炎の早期診断
内科医が診る急性薬物中毒
■内科クリティカル・ケア
知っておくべき知識・技術をまとめる 重症にはこれを武器に立ち向かう
重症管理のカルテ記載
適切な鎮痛・鎮静
モニタリング
輸液・血液製剤・輸血の管理と合併症対応
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)における人工呼吸器管理で最低限求められること
経鼻高流量酸素療法(HFNC)・非侵襲的換気(NIV)の活用と使い分け
腎代替療法(RRT)の適切な導入と選択
重症病態の栄養管理と血糖管理
重症管理中の合併症予防
PICS(post intensive care syndrome)予防の実践
重症病態の常用薬管理