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適々斎塾 身体診察セミナー

平成最後の適々斎塾です。

徳田先生、山中先生、平島先生と共に望んできました。

1日目は板金先生の良くまとめられた失神の話、平島先生のエネルギッシュなショックな話に続いて、意識障害の話をしました。打倒!AIUEO TIPSといった病院でよく話をする内容と共に、今回はISLSでも採用されているECSやFOUR scoreについて紹介しました。意識障害を見る際には開眼していても、目線が合うかどうかが大事。これ、認知症患者でもそうですよね。GCSのMotorは痛み刺激を払いのけるか、避けるのかはどちらも大して変わらない。高度認知症患者で点滴されると手を引っ込める方と、攻撃的になる方がいますが、どちらも同じようなもの。ということで重症患者の予後予測に有用なFOUR scoreですが、重症患者を普段診療しない人でも理解できる内容です。なおFOUR scoreではGCSのEとMは前述の違いがあり、挿管患者の評価ができるようにVではなく、脳幹反射と呼吸様式で評価します。こういったScoreをすべて覚える必要はないと思うのですが、どのような項目をチェックしておくことが大事かを知るのは良い事と思います。

山中先生のしびれはなるほど症例集。徳田先生のふるえは豊富な動画で分かりやすかった。夕食しながらも勉強続けるのは、さすが適々斎塾。

2日目。息切れ1,2,3は心不全、COPD、肺塞栓の身体所見。息切れという一つの臨床症状に対しても本当に多くの身体所見があることを再確認しました。マッチ試験や呼気持続時間の測定は古典的には有名ですが、現在では行われることが減ってしまった診察所見です。強制呼気時間の測定時には風車を回すように強制呼気をさせると良いということを知りました。診察室では紙に向かって息を吐かせていましたが、風車のほうが良さそうだったので今度から試したいと思います(100円ショップで入手可能なようです)。

身体診察実演は非常に勉強になりますね。

打腱器がない場合、腱反射をデコピンの要領で誘発できることを初めて知りました。

ようやく今日の折り返し地点。昼食も15分というストイックなスケジュールでしたが、なんとか30分に延び、頭もすっきりしたので午後も頑張ります!!

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