教育講演「ようこそ私たちの診察室へ②レントゲン写真のない呼吸器科診察室」 板金広先生、長尾大志先生、和足孝之先生、平島修先生と共に講演しました。
満員御礼です!立ち見もできなかったと後から聞きました。ありがたい事です。
和足先生、確かにおかだますだに似ています。平島先生は相変わらずの爆発ぶりでした。勢いのある若手医師をみると刺激を受けます。平島先生の情熱レクチャー中に舞台裏からパチリ。なかなか珍しいアングルで写真が取れました。
私からのメッセージのいくつか。 ・肺炎の診断にバイタルサインはCracklesの有無に勝る ・高齢者の呼吸数は平均で20/分。普段の呼吸数を記録しておくことと、呼吸様式を確認することが大事 ・大葉性肺炎にも関わらず声音振盪低下していれば気道中枢での閉塞(肺癌など)を疑う。 ・呼吸状態悪い患者の診察は頸にヒントあり。 ・中高年の呼吸器症状はバチ指と鎖骨上リンパ節を確認せよ。
教育講演「ようこそ私たちの診察室へ④太郎・剛士の診断戦略・作戦診察室」 板金広先生、志水太郎先生と共演しました。
私からのメッセージのいくつか ・中高年の初発尿管結石疑いでは血管系疾患を除外せよ ・尿潜血陽性は尿管結石症の可能性をさほど変えない。 ・呼吸困難の鑑別は心臓と肺で多くは占めるが、貧血、上気道狭窄、神経筋疾患も忘れない。 ・急性心不全の原因を追及せよ。アドヒアランス、感染、不整脈、虚血、、、・ ・脱力では大脳・脳幹・脊髄・神経根・末梢神経・神経筋接合部・筋肉(、全身疾患)と解剖学的に迫るとよい。次に大切なキーワードは時間経過である。 ・血管性間欠跛行では歩行可能距離が一定な傾向があり、ふくらはぎに症状を伴いやすい。神経性間欠跛行は体位が誘発・寛解に関係するかどうかが大事。スーパーマーケットのカートで改善し、階段の下りで増悪するのは神経性。 ・病歴や既往歴はそれぞれ重みづけが必要。高齢発症の血管系疾患の家族歴の意義は乏しい。 ・よくあるコモンな疾患をまずは熟知すること。そこからmimicを見抜く方法を覚える事が迅速な臨床推論展開に重要。
写真は幾人からかのFacebookから拝借致しました。