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肋軟骨炎とTietze症候群を区別する意義とは?

雑誌「総合診療」

今月の特集は

皮膚科診療エクササイズ 1枚の写真から。

一つ一つの章が短く、写真を見て、すぐに頭に焼き付けることができる構成です。

私の連載「胸腹痛をきたす“壁”を克服しよう」の3回目は

「肋軟骨炎とTietze症候群を区別する意義とは?」です。

肋軟骨炎というコモンな病態で気を付けることを書きました。

  • 肋骨・肋軟骨接合部は前胸部にハの字状に分布する。

これ、失敗しました。申し訳ないです。イラストの説明文「数字の位置が肋軟骨接合部」と記載してますが、思い切りずれてます・・・(胸骨ー肋軟骨接合部については本文に記載していますのでそちらはOK)。

私が解剖アプリを用いて作った図を下に紹介します。このまま載せれば良かった。

  • 肋軟骨炎など骨・軟骨疾患の診断には介達痛が重要である。

  • 腫脹を伴う場合はTietze症候群を疑い、悪性腫瘍の除外が必要となる。

Tietze症候群は一般的に良性疾患ですので、特に鑑別する必要がないとも思われるかも知れませんが、悪性リンパ腫や固形がんの転移の報告があるので、腫瘤像・骨破壊像がないか超音波検査でスクリーニングするようにしています。

  • 耳介など肋軟骨以外の軟骨にも症状があれば、再発性多発軟骨炎を疑う。

発熱や気道症状、耳介病変などあることが多いですが、患者さんが自らは訴えないことはありえますので、注意しましょう。

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