top of page
執筆者の写真Y

21世紀適々斎塾 臨床推論セミナーに参加しています



初日は酒見先生のリアルタイム臨床推論ショー。毎週水曜日に当院でも臨床推論実践をして頂いていますが、私はこの時外来中なのでいつも話を聞けずにいました。ということでとても新鮮に学ぶことでできました。


症例は院内でまた話をするので伏せておきますが、臨床推論の上で大切であると感じた事は、一つひとつの所見が重要であるかどうかを確認すること。嚥下障害はHigh Yieldな所見であり無視してはならない。しかし、嚥下時にはあまり問題ないように聞こえますから、今回は有意とは取りません、と。

病歴は情報が多いし、感度も高い。非侵襲で無料ですぐに結果が得られる最高の診断方法。しかし問題はノイズが多いこと。だから病歴で拾い上げたキーワードが本当にヒントなのか、それともノイズなのかを丁寧に確認することが大事。

同様に、「動けない」場合は、筋力低下なのか、平衡感覚障害なのか、倦怠感としての表現型なのか、それとも疼痛のためなのか、呼吸困難のせいなのか病歴でちゃんと確認しましょう。


徳田先生の話は診断エラーから始まり、学生にも分かりやすい内容で進みました。そして現在パールの重要性の話をしています。

症例提示、それをパールに落とし込む。我々の学び方の王道ですが、やはりイイ。例:嘔気や冷や汗の症例をみたら、まずは心筋梗塞から考えろ。

Measuring Quality:Down症を普段からみる患者さんを一生懸命みている先生。その先生がDown症でセリアック病を合併した患者を一瞬で見抜く。Down症はセリアック病を合併するとがある。共感力は患者の予後をよくするという報告(Ann Fam Med 2019)。映画:パッチ・アダムスからの教授回診のワンシーン。

会はまだまだ序盤ですが、皆真剣に学んでいます。



私の話は最後ですが、丁寧な問診、真摯な姿勢で臨むこととパールを作り学び・教える事の重要性を再度認識してもらえるような講演にしたいと思います。

閲覧数:177回0件のコメント

Comments


bottom of page