2年の年月をかけて、今日の問診表が完成しました。
製品名はCurrent Decision Supportになっていました。
私は『今日の問診票 / 診断辞典』の総合編集委員として関わらせて頂きましたが、総勢執筆者2000人以上とのことで、私もかなり多数の人に執筆をお願い致しました。予定よりも完成が遅れ、ご迷惑をお掛け致しましたが、快く引き受けて頂けました方々に感謝します。
内容は以下の通りです。
今日の疾患辞典
『今日の疾患辞典』は、全23専門領域、約3,000の疾患(国内最大級の疾患数)について、症状、病態、疫学情報から診断アルゴリズム、身体所見、検査所見、治療例にいたるまでの必須情報を網羅し、現場の臨床医が安心して診療を行えるようにサポートするデジタル版の教科書(疾患辞書)です。
今日の問診票/診断辞典
『今日の問診票/診断辞典』は、研修医や開業1年目の医師が安心して臨床を行えるように作成された新しい医学教科書です。日常診療で遭遇する約700の症状・所見に対して、現場の第一線でご活躍される医師より診断アプローチに関するノウハウを収集し、現場で必要とされるかたちに編集しています。
診療チェックリスト
「診療チェックリスト」は、『今日の疾患辞典』および『今日の問診票/ 診断辞典』に記載された臨床現場の確認情報を抜粋した臨床支援ツールです。2,000名を超える多くの著名医師の協力のもと作成した診療情報データベースから、臨床現場に沿ったソリューションを提示します。
下世話な話ですが、これだけ大規模なデータベースですから、お値段が気になるところです。販売価格はいくらだろうかと、ネットを見てみましたが病院の規模によって異なるためか記載が見つかりませんでした。
今回の製品の開発の意図の一つとして見落としをしないような診断サポートがあります。つまり医療事故を減らすという目論みもあるのです。この製品でどれほど医療事故を回避でき、コスト的にどうなのかという多面的な検証を今後受ける必要はありますが、AIの時代が確実に到達してきていることが伺えます。楽しいような悲しいような複雑な気分ではありますが。
今回の製品はまだ実臨床で十分な評価がされていませんが、実臨床での使い勝手を元に改訂作業をしたいとの依頼がさっそく来ています。実用性については私も今後検証するところなので、それはまた別の機会にご紹介します。
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