Hospitalistに掲載された記事です。
出版されてから知りましたが、私の原稿は10ページの依頼だったのが、18ページに膨れ上がっていたそうです。確かに勉強になると思ったことを書き綴っていたら止まらなくなってしまいましたが、編集者の方々にはご迷惑をおかけしました・・・。
文字数は執筆時に意識しているのになぁと思って執筆要綱を見直してみる。
「400字×30枚。
上記文字数はあくまで目安です。図表,文献リストは文字数に含めません。」
ということは12,000字ですね。
文献だけで61文献あるので、1666文字。でもこれは文字数に含めなくて良いので省きます。図表も消して文字数を確認してみると、まさかの9709文字。あれ、むしろ足りてない・・・。
ということで、私の原稿が長いのはダラダラと書いているのではなく、参考文献が多いことと、図表が多いからのようです。とはいっても参考文献は他の執筆者と同じようなものですから、問題は図表ですね。図表が多いのは読みやすいので、今回は図表が多く、読みやすくまとまった総説に仕上がっている、ということにしてお赦し下さい。
内容については図表だけ貼り付けようかと思いましたが、図が15個、表が23個あるので止めました。この書籍は全ての章が非常によくまとまった素晴らしい出来栄えですので、ぜひお手元にとって読んでみて下さい。
最後に、編集委員から特に受けが良かったポイントを一つだけ紹介させて頂きます。
頭頸部の IgG4-RD の診断に有用な画像所見としては,三叉神経の肥厚がある。三叉神経肥厚は 24~87%,三叉神経の枝である眼窩下神経の肥厚 は 24~53% で認められる。また,両側性に肥厚 することが 13~88% であるとされる。三叉神経の肥厚は慣れないと読影が難しいかもしれないが,特異的な所見であり診断に非常に有用である ため,知っておいて損はない。
眼窩下神経肥厚とは以下のようなものです。
Ophthalmology. 2018 Apr;125(4):577.
当院では臨床所見を重要視して、病歴・身体所見に妥協を許さない診療を行っていますが、放射線科専門医(だけど総合診療科医)の読影能力が高くかつ教育的なので、総合診療科は読影能力に対しての眼も肥えてきています。臨床所見と画像所見との対比は非常に興味深い点が多く、近いうちにその観点も含めた書籍発行を考えていますので、また時期を改めて紹介させていただこうと思います。
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