top of page
執筆者の写真Y

ティアニー先生が来院

適々斎塾の企画で、洛和会丸太町病院にティアニー先生が2023年9月30日に来院されました。

しかも、青木眞先生と徳田安春先生の翻訳付きというこの上ない豪華メンバーで。

提示した症例は2つ。1例目は高齢男性の不明熱。肺野病変と顕微鏡的血尿に加え、急に進行する高度な難聴があり、GPA(OMAAV)と診断した症例です。高齢者難聴進行とは異なり、急に聞き取れなくなったばかりか、音を認識すらしていなかったことが、明らかに病的と判断できた症例でした。

2例目は過去に何度が腹痛などで他院受診歴があり、今回は結節性紅斑様皮疹で受診した中年男性。結節性紅斑としては下腿伸側ではなく前胸部など違和感のある分布。結核やSweet病でもなさそう。過去のCTを取り寄せて腸間膜やレチウス腔などに撮影のたびに違う部位に脂肪織炎。正解はWeber-Christian病。近年はこの診断名はゴミ箱診断的であり使わない方が良いという記述が多く、正式な診断名をどうしようかと悩んでいましたが、「Weber-Christian病で良い!」とのことでした。学術的な探求のための診断名と、臨床判断のための診断名は必ずしも同じではないということですね。


素晴らしい先生というのは気さくな先生が多い。ティアニー先生もとても気さくに接してくれました。当院後期研修医との一枚。


閲覧数:300回0件のコメント

Comments


bottom of page