バイタルサイン講演会
- Y
- 7月6日
- 読了時間: 1分
毎年お招きいただいている熊本中央病院にて、今年は6月14日に講演を行いました。今回は、入職間もない研修医や看護師の皆さんに役立つテーマとして「バイタルサイン」についてお話ししました。
この内容は、毎年丸太町病院でも全職種を対象に希望者向けに実施している講義内容です。
Early Warning Score(EWS)は、私が初期研修医の頃から存在していましたが、少しずつ進化し、現在ではJMECCでも取り扱われるようになりました。私は10年以上前から、酸素投与の有無を考慮しなくてもよいSEWSを看護師教育に用いてきましたが、最近ではJMECCの影響もあり、NEWS(NEWS2ではなく)を紹介する機会が増えています。

振り返りの際に、これらのスコアを用いることで、普段見落としがちなバイタルサインの項目を見直すきっかけになればと思います。例えば、SpO₂が92%と低めであることに気づいても、呼吸数が20回を超えていることに気づかないのは片手落ちであることがわかります。
また、低体温の重大さ(3点加点)や、「何となくおかしい」という意識障害の重要性(同じく3点加点)に驚く方もいるかもしれません。これらのルールは厳密に守ること自体が目的ではなく、各指標の重要度を客観的に知り、自分の臨床感覚とのズレを確認することが大切です。
Comments