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内科医が教える尿検査のアドバンス活用法

第 12 回日本臨床一般検査学会及び第 18 回スキルアップ講習会 合同企画で講演致しました。

書籍に書き尽くしたと思っていましたが、若干追加が。

乳汁の潜血陽性は、乳癌の診断に有用とは言えない。

質問、結構頂きました。必死にQ&Aに書き込んでいたら、話すことができなくなりました。やはり人間はdual coreではないんですね。

吸収不良に便中pH測定は有用かという質問は、以下の論文を紹介いたしました。さほど有用とは言えないが、参考になるかも知れないという感じです。

吐物の潜血反応も聞かれました。尿試験紙法は感度高すぎて偽陽性多いです。本当は便潜血の化学法が良いと思いますが、試薬が調達できなくなっています。わずかな潜血を見つける意義はないので、実臨床では黒色嘔吐で鉄剤(あるいはL-DOPAなど)なのか消化管出血なのかを見分けたいという状況でしょうか。この場合、個人的には免疫法を使っています。胃酸の存在下で感度が低くなることが危惧されている便潜血免疫法でも消化管出血による黒色嘔吐なら経験的には陽性となります。

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