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執筆者の写真Y

救急で役立つ皮膚所見

京都府医師会の総合診察力向上講座で講演致しました。

ショック患者では皮膚紅潮/結膜充血見落とさない。アナフィラキシー(もどきを含む)、TSS、そして最近ではMISも鑑別に。

アナフィラキシーと異なりヒスタミン中毒/アルコール-嫌酒薬反応では頭痛が多いのが特徴です。

今回は薬疹の話が多く、また多くご質問頂いたのも薬疹でした。薬疹、大事ですね。

SJS/TENは発熱、粘膜疹、皮膚びらんが3徴候。薬剤は抗菌薬、アロプリノール、解熱鎮痛薬、抗てんかん薬が多いが、それだけでは1/3を見落とすので、大事なのは投薬開始からのタイミング。3週間以内が多く、3ヶ月超えてれば安心。

一方、発熱、麻疹様皮疹、好酸球増多にHHV-6再活性化で肝障害、異型リンパ球増多、リンパ節腫脹を伴うDIHS/DRESSは自然軽快しがたい疾患。

これは薬剤開始から2-6週間が65%、1-8週間が86%であり、結構遅れるのが特徴。そして被疑薬が限られることが大事。解熱鎮痛薬の報告はほとんどないです。

急性汎発性発疹性膿疱症 Acute Generalized Exanthematous Pustulosis (AGEP)は抗微生物薬・解熱鎮痛薬で被疑薬の70%を占め、投薬開始から発症までは1週間以内(81%)特に2日以内(58%)に多いです。


あとは構造式から学ぶシリーズ。最近これにはまっており、ネタも12本以上はあるので時間さえあればシリーズ完成させたいと思ってますが、後回しになっています・・・。他にやらなければならない仕事が溜まってますので、多分完成は数年以上先でしょうか。

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