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洛和会と姉妹病院提携をしている韓国の安東病院に、洛和会の看護学生と共に見学に行ってきました。

執筆者の写真: YY

まずは、ソウル市内で景福宮(キョンボックン)を観光。景福宮は、朝鮮王朝(李氏朝鮮)の正宮であり、主に儒教の影響を受けていますが、一部に仏教や道教、風水思想も取り入れられています。そのあたりの歴史を勉強させて頂きました。

最低気温-6℃と非常に寒く、例年よりずいぶん寒いそうです。本当に寒い。そこで、オンドル(온돌)という床暖房が普及しているそうです。焚火で石造りの床を温め、排気は煙突でするというものです。暖められた空気は上にあがるので、煙突を作っておくと熱気が床下を通るようになるというものですね。

寒すぎて写真を撮り忘れたので、Wikipediaから煙突部分を転載します。


さて、翌日3時間超のバス移動を経て、安東病院へ。1500床以上(師長さんも

正確に何床あるか把握してないぐらいでした)ある大きな病院です。出店基準の厳しいSTARBUCKSが入っていることがまず、羨ましい。

病院内は快適さを謳っていることもあり、病院という印象をあまり受けず、広々とした間取りで高級ホテルのようでした。病院の匂いなどにも気を使っており、最上階のレストランは職員が素晴らしい形式を眺めながらリフレッシュできるように配慮されているとのこと。職員が気分よく働けるような環境というのは、新しい病院は意識していることが多いですが、やはり大事なことです。職員が笑顔の方が、患者さんにとっても幸せですからね。意外なことに英語表記が少なく、通訳とGoogle翻訳の力を借りながら見学を進めます。

安東病院の院長先生と看護部長と、洛和会からは理事長と私(上田)が対談形式で話をさせて頂きました。なお、写真に写っていませんが右側には80名ほどの洛和会の看護学生、その後ろには安東病院の職員がいます。こういう型式での対談は初めてでしたが、一番大変だったのは通訳の人だったかも知れません。安東病院は外国人対応にも力を入れており、多国語で説明ビデオが作られていました。通訳は職員に加え、外部の通訳士とも提携しており、英語、日本語、中国語、ロシア語、ベトナム語、モンゴル語に対応しています。モンゴル語に関してはモンゴル人と結婚してこちらに在住している人がそれなりにおられるようです。ペットボトルの水は、病院で浄水している水だそうで、マンモス企業の力ですね。

病院内のERは今まで私が国内で見学させて頂いたことがある救命センターと似ています。CT室はERの中にありましたが、おそらくハイブリッドERでは無いようでした(直接は見学できず)。しかしMRIもすぐ横にあり、超音波機器の数は数え切れず、充実した設備です。基本LUCASで胸骨圧迫しているようでした。

健診センターはキレイなジムのような更衣室で、電子化・効率化・洗練化されたシステムでした。検診で上部消化管内視鏡検査があるのは日本と同じでした。さすがキムチ(+ピロリ)大国で確か日本より胃癌発生率が高い数少ない国です。健康診断やがん検診は病気を治すのが目的ではないので、内容で勝負するのではなく、外見が問われるのは理解できます。私も職員検診をここで受けたいと思ってしまいました。

看護学生が最もテンションを上げていたのがドクターヘリでした。ドクターヘリは移動距離130KM、6人乗り。年間300-400件、と日本の標準的なドクターヘリ運用と同じぐらいかと思います。設備も同じように思いました。ドクターヘリには載せてもらったことはあったのですが、整備工場は観たことがありませんでした。屋根付きのヘリ格納庫になっているようで、これは寒い地域で雪よけの意味もあるそうです。

大歓迎して頂き、有難うございました。看護学生さんは、韓国語を勉強してきて、韓国語で代表挨拶をしました。病院見学中の途中でも、学生さんが通訳をしてくれました。有能すぎます。


 
 
 

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