中山先生は15年ほど前に一緒に働いていた先生ですが、「お母さんを診よう」という書籍を発刊しています。その書籍の第2版がついに発売されました。
第1版の内容をアップデートするのみならず、「未成年の診察」「働く女性」「女性のスポーツ」「おばあちゃん世代」「お父さんを支える」「プライマリケアでの内診」「貧困」「ヘルスリテラシー」の項目が加わっている。「お父さんを支える」とはもはやお母さんを完全に超えた範疇とはなるが、一人の女性の一側面だけを「お母さん」として捉えているのではなく、一人の個人の連続した人生の中で、または家族とのつながりの中で「お母さん」を捉えるならば、未成年からおばあちゃん世代までを、あるいはお父さんまでを含む網羅的な記述がされたのは必然と言えよう。
網羅的でありながら、妊婦の旅行の注意点など知っておくと役立つ情報が満載であり、プライマリケア医・若手医師にお薦めなのは言うまでもないが、看護師にも喜ばれそうだ。
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