著者の森川暢先生は洛和会丸太町病院の卒業生の一人です。この書籍は現代の日本が直面している超高齢社会と、その中で増え続ける高齢者の疾患に焦点を当てています。総合内科医として一歩上を目指すための診断のコツから、治療、マネジメントの実践まで、豊富な知識を盛り込んでいます。特に、入院前・入院時・退院後の患者ケアの流れをスムーズにするための具体的なアドバイスが満載です。
この書籍では急性期医療だけでなく、家庭医療学や地域包括ケア病棟での経験を通じて、患者一人ひとりに合わせた総合的なケアの重要性を説いています。急性期と慢性期いずれも大切であると感じている医師や、急性期診療をしているが慢性期の知識が必要と実感しだした医師に、特にお勧めしたい一冊です。
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