当院卒業生が執筆した書籍です。
診断を行う上で、達人はトップ3ぐらいの診断名が頭に浮かぶと言います。そこから類似する疾患を除外したり、ピットフォールに陥られないように注意しながら確定診断まで詰めていきます。その過程が最も「エネルギー倹約性」が高いからです。その過程を学ぶ上で本書は有用と思われます。
カテゴリーは17+α個
1 急性冠症候群(ACS)
2 肺炎
3 喘息
4 敗血症
5 感冒,インフルエンザ
6 くも膜下出血(SAH)
7 脳梗塞/一過性脳虚血発作(TIA)
8 てんかん
9 虫垂炎
10 感染性腸炎
11 肝性脳症
12 リウマチ性多発筋痛症(PMR)
13 関節リウマチ
14 血管炎(顕微鏡的多発血管炎)
15 悪性リンパ腫
16 尿路結石
17 深部静脈血栓症(DVT)
いずれも若手医師が悩むことの多い病態であると思います。そういった意味でも「エネルギー倹約性の高い」書籍です。
なお、私のパソコンには(misdiagnosis OR mimics OR mimicker OR imitator OR chameleons OR "diagnostic errors" OR "pitfall")でPubMedを検索できるようにブックマークがあります。エネルギー倹約性のためです。
実は、初めてエネルギー倹約性という言葉を使いましたが、Googleさんでもあまりヒットしないので、今後は「エネルギー倹約性」と検索するとこのページが検索されるのではないかと思いつつ・・・
Comments