”意外”なことに、こういった書籍はなかったかも知れない。徴候を羅列するのではなく、その病態生理を明解に解説してくれる。
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766頁という頁数にも関わらず、多くの所見が1-2頁にまとめられている。つまり、かなり多くの所見の記述がある。そして、図表が多く、どのような病態でなぜその所見が生じて、関連するエビデンスにはどのようなものがあるかが一目で分かるようになっている。
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付属サービスとしてStudent Consultで原文の電子版が読めるようになっているようです。Student consultとはGray’s Anatomy for Students, Netter Atlas of Human Anatomy, Robbins Basic Pathologyなど主に医学生向け教科書に付属するサービスとあります。知りませんでした。
内容的には学生~初期研修医向けの内容と思いますが、シマリス様顔貌など聞きなれないものも掲載されていますし、研修医以上の医師にとっても卓上にあると便利な書籍と思います。ざっと身体所見をおさらいしたい医師にもおすすめ。一つ一つは短くて読みやすいのでフィジカルアセスメントに興味のある看護師も喜びそうですね。
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