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福耳はホントだった?

総合診療 2020年 7月号 の特集は


その倦怠感、単なる「疲れ」じゃないですよ! 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群とミミック


です。

疲労・倦怠感をキーワードとする疾患として、「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」が注目されている。ME/CFSの患者は日本に数万人とも言われるが、まだ全容が十分に知られておらず、苦しむ患者さんも多い。そこで、ME/CFSを紐解くとともに、「疲労・倦怠感」を主訴とする疾患群を俯瞰し網羅した。



Dr.上田剛士のエビデンス実践レクチャー!|医学と日常の挟間で|  「患者さんからの素朴な質問にどう答える?」は第4回です。先日たまたま第3回の記事がランキング一位となっていることを知りました。お読みいただいた方々は有難うございました。


さて、今回のテーマは「福耳はホントだった?」です。


七福神は副耳なのに、その元となる神(ヒンドゥー教のシヴァ神やサラスバーティー神)には副耳はありません。釈迦は耳が長く垂れさがっていると三十二相八十種好に記載されているために、世界各国の仏像はすべて副耳を持っています。これは宗教的な意味合いよりは80歳まで生きた釈迦の最後の姿と、破壊神である若きシヴァ神との年齢の違いと考えられます。

耳の長さは加齢により0.13-0.22㎜長くなります。特に耳垂が長くなり副耳となります。73歳まで生きた徳川家康の肖像画では副耳がありますが、47歳で亡くなった織田信長には副耳はありません。芸術家の目線には鋭いものがあります。

加齢により小鼻が大きくなることも知られています。ここでいくつかの七福神と徳川家康の肖像画を紹介します。副耳とボテッとした鼻が描かれていることを再確認下さい。

副耳があるから幸せなのではなく、「長生きしたから副耳がある」が正しい表現ですが、副耳をもつ人がいたら、長生きして幸せな方であると思う気持ちはよく理解できますね。





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